仏様の説明

  • 釈迦如来しゃかにょらい

仏教の創始者で、紀元前5~6世紀頃、インド北部の釈迦族しゃかぞくの王子として生まれ、サンスクリット語で「ゴータマ・シッダールタ」と名づけられました。

幼いころから何不自由のない生活をしていましたが、「生まれてきた者は、年老いて、病気にもなり、そしていつか必ず死んでしまう」という、誰一人として逃れることのできない問題に深く思い悩むようになります。

29歳となったある日、お釈迦さまはこれらの苦しみの解決方法を求め、王子としての立場や地位を捨て、家族からも離れ、修行をする決意を固めました。

そして35歳のときについに悟りを開き、80歳で死の床に伏す瞬間まで真理を説き続け、多くの人々を進むべき道へと導きました。


  • 弥勒菩薩みろくぼさつ

お釈迦様の入滅後56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、多くの人々を救済することが約束され、それまでの間は兜率天とそつてんで修業をしているのが弥勒菩薩です。

「菩薩」とは仏のさとりを得ようと努力している人のことを言います。

弥勒菩薩は菩薩の中でも最高位に位置しており、「弥勒」という言葉の語源は「慈しみ」です。


  • 十一面観音じゅういちめんかんのん

十一面観音は、慈悲の仏である観音菩薩が、衆生を救うために変身する変化観音の一種で、頭上に11の顔をもちます。

さまざまな表情をした11の顔であらゆる方向を見渡し、人びとを苦しみから救ったり、願いを叶えたりします。

六観音の一つで、修羅道しゅらどうの住類を救うとされています。


  • 不動明王ふどうみょうおう

不動明王は五大明王の一人であり、五大明王の筆頭とされています。

不動明王は悪を絶ち、仏道に導くことで救済する役目を担っていることから、恐ろしい表情をしているとされています。

怖い様相をしていますが、実際は迷いの世界から煩悩を断ち切るよう導いてくれる仏で慈悲深いのです。


  • 薬師如来やくしにょらい

薬壺を持ち病気を治す仏様として知られる、如来の一尊です。

薬師如来は現世での苦しみを取り除き安泰を司る仏として扱われています。

如来とは、そもそも人間が解脱し悟りを開いた状態のことをいうので、薬師如来も「悟りを開いた人物の一人」という事になります。

はじめて人間で悟りを開いたのは釈迦であり、釈迦が仏教の開祖ですが、仏教が広まるにつれ、徐々にその教えが分化したり密教が栄えました。

薬師如来には「医王」との別名もあります。


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